初夏の明暗
空丸ゆらぎ・続

    初夏の休日
    太陽が東から西へ弧を描く

    ただ無駄に
    宇宙が広がっている

    岸壁に立ち
    あの軍艦も
    余計だ

  1

理性的に泣き笑う
汽笛は理性的だ
今日はいい陽気なのでぼくは公園のベンチでぐっすり寝てしまった 
このままずっと 50年ぐらい 寝ていたい
人間の本来の力が神・国家・資本に吸い取られている。
今を記憶をたどりながら歩いている
歩幅に次元はない

  2

今日私は世界に模様を付けた
小さな模様だ
これ以上語ることはない
明日は雨 むしむし いやだいやだ

  3

雨音が朝を報せる
地球の自転に振り回されながら
せっせと働いた
ずいぶん墓参りに行っていない

窓を開けた!
覚悟を決めたんだね

  4

空が青すぎる
 
  5

君が英単語を一つ覚えたとき 
ぼくはギターコードを一つ覚えた
午前三時 この街で  明かりが二つ
そんな初恋だった 
一つの時代が過ぎて 笑ってしまう
身体が心についていけなくなるにつれ
月の光がしみじみと

  6

椅子に座って詩作できる平穏を
詩作は緊急事態に弱い
非日常の中で 言葉は
詩は 剥きだしになる


自由詩 初夏の明暗 Copyright 空丸ゆらぎ・続 2018-06-21 22:27:48縦
notebook Home 戻る