幸せ
◇レキ

最初から
何も始まってなんかないんだ
何も始まったりしないんだ
別にそれでいいんだよ

最初から
何も求めてないんだよ
ただ生まれるから捨てるだけ
本当にただそれだけなんだ

どんなに空間裂いたって
無意味
人はいつでも 果たされなさに息をする

どこにいても止まり木を借りる様に生きている
何かを失ったような気がしてからずっと
意思など虚言のようなもの 言い終えるうちに飽きている





骨折り損に立ち上がってた
最初から終わってるのに
僕は積んでる腐り続ける生ゴミの様な過去たちだ

全部 全部 底抜けて
実はもう何でも楽しい

死にたいくらい幸せなんだ
まともに生きれる気がしない





ばら撒きまくった感情が
海の藻屑になって消えた

なんだかとても幸せな気分
世界が無意味と知ったから

陽の当たる柔らかな一面のお花畑でさ、
みんな、死んじまえばいいのになぁ
そしたらきっと幸せだろうに


幸せだなぁ
何て幸せなんだろう
もう、一生分の幸せだ





ただ笑ってればいい仕事があればいいのに
幽霊みたいにどんな場所も取らずに

風の色をだらだら見続ける感じで
えいえんにぼーっと出来たら
それは幸せだろうなぁ


自由詩 幸せ Copyright ◇レキ 2018-06-21 14:31:31
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