愛されること
はるな


あの時 波が引いたとき
おびえたのは僕のほうだった

数をかぞえる臆病な胸のうちを
たぶんきみは知っていて
知りながら笑うきみを僕も知っていた

足元の砂が削れながら濁っていく
老いていく優しさ 生活 プラスチックのプランター
愛されることにおびえたのは僕のほうだった



自由詩 愛されること Copyright はるな 2018-06-10 23:37:16
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