吟遊詩人と多様性
TASKE

朦朧とした意識で右も左もわからぬ中
手探り状態で旅して回る
それでも輝き失わなかった
ギンギンギラギラ吟遊詩人

小型キーボードをソフトケースに入れて
肩に掛けて鞄とかの荷物と歩んだ日々
独自のコード進行、鍵盤押さえっぱなし演奏
その日のお客に不協和音と呼ばれながらも
音の多様性への理解を求めて戦い続けた
ライブハウスやストリート
放浪の旅、流離の青春18きっぷ

フラッシュバックの開かずの踏切、警報機が鳴り止まぬ中
世間と言う冷たい電車が当たり前のように
大人達に敷かれたレールを通り過ぎて行く

機能不全家庭、機能不全社会と言う取り巻きの中でで生まれ育ち
徐々に重くなってきた荷物、奇妙なる冒険、歩んできた修羅場、レベルが違うんだよ
だから仲間達の人生相談にも乗れるワケだけど

痛みのわかる人間だから

もしも人生にリセットボタンがあるならば
今すぐゲームをやり直したい位なんだけど
此処まで来ちまったんだから仕方ないよね
この先どうするか考えよう
どんな武器手に入れたって
どんな呪文覚えたって
ラスボス倒すような目標達成しなきゃ意味ない
せめて頭の中だけでもリセットしてやり直そう

冒険の書が消えてしまう前に
健忘症になってしまう前に
歩んできた経験値を残そう
過去の積み重ねは人にもよるけど
出来る事から始めよう
「気持ちの入れ替え、心機一転=考え方を一旦リセットする」
今後の夢を語り合う
冒険はまだ続いてる
人生はロールプレイングゲーム
支え合う人間らしさ

言葉のテトリス積み重ねてたら
ひとつの詩が出来上がってた

難聴、そして、あの日から4半世紀以上
影に隠れてた高次脳機能障害
人並みに情報が入って来ないという罠の中でも
罠、罠、罠、罠、I wanna be free,be free,barrierfree
あの頃の俺はがむしゃらに求め続けてた
生き甲斐を、当たり前の人生を

音楽やってる人間には様々な夢を抱いてる人がいる
異性にモテたいからだとか
プロとして稼ぎたいからだとか
何の根拠もない野望だったり
夢のまた夢に終わっちまったけど
また建て直せばいい
表現活動を始めたからには
ギンギンギラギラ吟遊詩人
何としてでもそれなりの結果を出さないと

今まで奪われた分を取り返さなきゃ
生きてる意味がない
伝え切れぬこの想い
まだまだ人生不満足
だけど俺には信頼出来る仲間がいる
目の前で感じた小さな幸せを大切にしたい
当たり前だよ自分は自分と信じ貫く
輝きを失わずに走り続けるしかない


自由詩 吟遊詩人と多様性 Copyright TASKE 2018-06-10 22:18:01
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