誰にもわからないだろう
聞き取れない世界
誰にも理解して貰えない領域
雑音混じりで聞き取れないとか
どんなに格好良い音楽でも
僕には全然音楽じゃない
電話、本当は大嫌い
聞き取れないから
寧ろ、雑音、騒音が五月蝿い、五月の蝿、五月雨、さあ、乱れ、淫ら、耳鳴りの滴、梅雨はもうすぐ、ツーツーレロレロ、繋がらない
ロメロスペシャルに掛けられて身動き取れないプロレスラーのような心境
幾ら鼓膜から手を出して、言葉を手探り求めても、記憶の暗雲に邪魔され、阿吽の呼吸の乱れで殆ど掴み取れない
メキシカン、梯子酒、テキーラでキラキラ、心は星屑、飛び交う空中殺法、ルチャリブレ
サボテンの刺、薔薇の刺、洗い流したくて渡月橋を渡りながら、夜空に浮かぶ満月を眺めてる…

痛いけど言いたいけど口にだせないもどかしさ
当たり前の会話が成り立たない
今も耳鳴りだけが、僕の地球を回り続けてる
東京砂漠、難聴の嵐、断腸の想いで時を過ごす
降り注ぐ雨と鞭の中、君に蝋燭を垂らすみたいな

セクシャルタラスメント
いつか、世界が終わるのだから、せめて、それまでの時間、無理矢理でも会話を繋げたい
生きてるのだから…
この命、世界は僕のもの…