初夏の奇跡
田中修子

雨の日のあくる日
学校のうらの公園に
みずたまり
ができていたよ
みずうみ
みたいだったよ

みずうみには
ケヤキの葉っぱが陽に射られてみどりに
きゃあきゃあと光っていたよ

女の子が自転車のペダル漕いで
澄ましたハクチョウみたいに
尾を引きながら
みずうみをわたっていったよ

くつしたをぬいで
みずうみをわたったよ
初夏
足のゆびが冷えるぞ

どうだ ミラクルだ
ぼくをみよ

くつ くさい


自由詩 初夏の奇跡 Copyright 田中修子 2018-06-03 22:59:25縦
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