私が知りたいのは
ふるる

私が知りたいのは常に一つのこと
あなたが哀しみを哀しむとき
遠いどこかで雨はブルース
青い道に波が響いて
ぬぐう頬にはあかねさす
ライトは一定の冷たさで照らす
誰かの血を
誰かの非を
責める言葉はいくらでも出てくる
慰めの言葉はいくらでも足りない

あなたの理由はこうだ
持っていることすら気づかないうちに無理やり奪われた
一番失ってはいけなかったあれの
なんと美しく
なんと輝いていたことか!

失わないと分からないものだらけで
またまっすぐな道が傾きを傾く

ざくざくと騒がしいのは友人ではなく肉親でもなく
他人
は常にいかがわしく騒がしいのに
肝心な時はまるで静か(まるでいない)

私が知りたいのは常に一つのこと
いつも眠りの浅い
あなたの涙は枯れただろうか
私がこんな詩を書いている間に?
それともとっくに歩きだしていて

ライトが照らすのは誰もいない場所で




自由詩 私が知りたいのは Copyright ふるる 2018-05-30 22:16:42
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