その解像度の荒さでは読めないだろうと
ねなぎ

言うのだが
それは不連続の話で有って
連続で考えなければならないと
言い返す

そして
角膜の上を撫ぞる様に
明滅する活字を流している

ふと
どこかで動作音が鳴っている
鳴いているのかも知れない
どこかで

どこで
その圧縮の元となるのは
変換は
符号化は
バラバラと僕が降っているので
そんな事を言うしかないのだろう

認識の違いに寄ると言われても
短絡を許すように
一点を見て全体が見えないのは
実は幸せなので
それは全体など
見なくても良い物
または
認識なんて
どうとでもなる事は
どうでも鳴る
鳴っているのだ
言葉ではなく
音なのだろう
信号
認識されない信号

信号が明滅するのは
危機感を喚起させようと
必死に
視覚に訴えて
変換されて
不連続に
連続に
断続的に
鳴っているのは信号の音

そして角膜を撫ぞる音の
不連続に信号する認識

読めるのならば呼んでみれば良い

その行間に埋められた感情まで
読めると言うのに
空気が読めない

空気は媒体であり
信号では無いので読む事は無い
伝達経路の一手段という認識

明滅する活字が降っている


自由詩 その解像度の荒さでは読めないだろうと Copyright ねなぎ 2018-05-22 01:08:49
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