名無しの快楽
ただのみきや

命がけで海の深みに潜り
古の眠れる宝を手に入れた男の話
錆びついた鍵を抉じ開けた
宝箱の中には
見覚えのある割れた手鏡ひとつ

結果より過程
得るよりも追求
流離うなら古代ギリシア
すべてのローマに通ず 秘密は
永遠に蕾 未完のまま全く美しい



           《名無しの快楽:2018年5月16日》







自由詩 名無しの快楽 Copyright ただのみきや 2018-05-16 20:39:45縦
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