悲しい想い
秋葉竹
『傷つかないで』と言われても
そんな風に心が自由に操作できるものなの?
思うように世界を操れるの?
あなたがそばにいてくれたから
私はうぬぼれてしまっていた。
あなたを想う私の悲しみは
雨がきれいさっぱり流してくれるだろうか?
セクシーを頂戴。
どんな色っぽい目で流し見ても
どんな色っぽい言葉を伝えても
あいつにはまるで効かないんだ。
セクシーを頂戴。
結婚してほしいなんて言わない
あなたに好きになって欲しいの
愛してるわと言って欲しいの
まるで商売道具みたいな言い方でもいいのよ
彼女にしてあげるって上から目線でもいい
もう終電が出るわ
どこにも行けやしないじゃない
あーあ、やっちまったか?
もうこれで好きになってはもらえないよね?
どれだけ好きになってもらうために
作り出せばよかったのか、心の花を。
わからないまま気にしながら
どこまで行けばいいんだろう
あなたがそばにいてくれたから
私はうぬぼれてしまっていた
あなたを想う私の悲しみは
雨がきれいさっぱり流してくれるだろう
このカラダさえ桜色の
色っぽさを感じてもらえたなら、
私が一番ダメな夢を
見続ける不幸な生真面目さをかき抱き
こんなつらい人生もつらくないからと、
うそぶいてかたほほで
不敵な笑みを浮かべて口笛吹くこともないのに。
口笛吹く人生も、いいと思うの。
けれど、
『傷つかないで』と言われても
そんな風に心が自由に操作できるものなの?
私には、ちょっと、ね。
自由詩
悲しい想い
Copyright
秋葉竹
2018-05-06 21:29:58