渦
ハァモニィベル

 花はみずからを

 最もか弱い葉であると思って散り

 多くの葉は我が身こそ
 
 逞しい花であると思いつつ繁る

 樹はそれを黙って哀しみながら

 春が花を愛で 秋が葉を罰する

 時間ときの渦を全身に巻きながら樹つ






















《蝶としゃぼん玉/2018.4.27》


自由詩   渦 Copyright ハァモニィベル 2018-04-27 10:17:39縦
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