dessin~卵
空丸ゆらぎ・続

卵は卵形をしている だが何故か黄身は卵形ではない
頑固だが 脆い 不安定だが完全だ
小さな座布団が似合う
合わせ鏡の中で人知れず無限に並んでいる
並べると見分けがつかない ――孤独だ
卵を電球に翳していたおばさんを 遠くにうっすら思い出す
顔はどこだ!
始まりも終わりもないことに気付かされるだろう
影で輪郭を想像する 自転も公転もせず 静止画が似合う
小競り合いの武器になる
卵は善か それとも悪か 何世代目かという問いが無意味なように
必然で編まれた偶然という模様 時が流れているのか 私が流れているのか
世界は 殻の内なのか 外なのか
卵一個で半日潰す。


自由詩 dessin~卵 Copyright 空丸ゆらぎ・続 2018-03-21 04:44:24縦
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