炸裂
なけま、たへるよんう゛くを

狂奔 薪に困ったら呼べ
ヤニ臭い革張りとゴム臭い鉛 俗悪な日溜まり 燃料事欠かんゴミ屋敷
廃屋 不審火燃え滾り 有刺鉄線凍る隘路に
防犯灯耄碌 段ボール覗き込めば猫のモツ
発破そして威風 巫山戯半分に波食 憔悴ポシャってく隕鉄の咳き込み山 臨界 喀血ご歓待 胞子の絨毯不貞て赤銅に不夜城拓き
毛羽立つコールタール糧に 害鳥蔓延って高いびき 月もない真っ黒け メロドラマは八つ裂け
感冒 待ちぼうけ ふしだらに清濁 乳飲み子の鶏ガラあやす寡婦
慟哭 涜神カルト 櫓に陣取り 半覚醒で死蔵蓄音機乱打する喝采
雑駁 重工法治主義 棄却即轢断する最終処分場 あぶく銭で落札
牛飼い髭茫々 若い身空をお仕着せパンダ 部位盛り合わせパッチ配布
二重螺旋調律師 核防空壕内圧力釜 粥遠心分離し培養槽へ滴下蕾ませ
踊り焼き焼け跡漁夫が火箸で突き刺せば 爆釣 吊るし上がるわ縛り首
鈍器と保険巷に溢れ 立ち並ぶ露天商 万博
天狗で満載の懺悔室 感涙上気し憤死 万歳
出征 華燭 扁平な笑顔 ドライ花束 万雷 万雷!!!
荒み!苛み!鼻摘まみの俺は
風が!腐った酸素が!焦げ尽くすまで!


自由詩 炸裂 Copyright なけま、たへるよんう゛くを 2018-03-17 22:56:59
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