老い
花形新次

(囁くような声)

記憶

に、ある
輪郭よりも

ぼやけている

部分的には
やや鋭角に
見える、ほどに

始まって
━ しまっている

記憶から
ぼやけて、までを

496回
繰り返せ

眠るまで




自由詩 老い Copyright 花形新次 2018-03-15 20:12:29
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