片付けじょうず
朧月

あなたが死んでほしいと思ってきたけど
あなたがなかなか死なないから
早く自分が死ねたらいいと思うようになりました

だから
きれい好きになったし
いろんなものも捨てたし
死ぬまでにすることがいっぱいあるんですね

あなたが死なない理由もなんとなくわかる気がします

わたしの足跡をみないでほしいと思いながら
こうやって残している
見知らぬだれかになら見られたいと思っている

いつのまにかうまれた私は
理由があってしか死ねないのでしょう

今日もひとついらないものを捨てにいきます


自由詩 片付けじょうず Copyright 朧月 2018-03-10 12:50:54
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