大きな目覚まし時計
灰泥軽茶

大きな目覚まし時計が鳴っている

戸が少し傾いて

人気のない古い平屋から物が少しはみ出している

誰もいないのに

隙間を埋める古い記憶

戸に少し手をかけ躊躇い

後にする

かたかた鐘を打つ大きな目覚まし時計

暗闇の中で朝を待つ


自由詩 大きな目覚まし時計 Copyright 灰泥軽茶 2018-03-09 10:45:00縦
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