一息に
じおんぐ
炭酸水を一息に飲んだ
目を瞑って喉をひらいて
爽やかさを求めたのに
圧迫感しか残さなかった
未来は楽観的なのだろう
心配は何もないのだろう
その感情は罪なのだろう
現状が善後策なのだろう
炭酸水はいつの間にか
喉まで上がって空気と混ざって
堪えたけれど床に溜まった
必死にすくってグラスに戻した
あとどれだけ飲み干せば
全部抜けてくれるのか
慣れたくはないが
軽やかにわだかまりなく
自由詩
一息に
Copyright
じおんぐ
2018-03-03 20:49:49
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