溶けた風
朝焼彩茜色

どのくらい引けば客観的に的を得ることが出来るだろうか
中心を触れることも出来ずに運命を終えるかもしれない
悟りに焦がれて至る 人間だものと添えて
己の未熟さ愚かさ阿呆加減に
漸く 趣きが迎えに来た
ありがとう

旅立つ模様はマーブリング仕立てだから 何も分からないし
本物よりも素敵を見つけて生きたい
肩書きの肩の形と優越の睫毛の角度 
あらゆる比較のそこら中に並んでいる幻の手引き
もう余韻も許したらいけないね

耳鳴りの中に素朴な宇宙の波紋の合図がキコエル
誰も知らない遊戯を司った
風のようなナガレ
深呼吸が迎えに来た
心置きなく趣くままに


自由詩 溶けた風 Copyright 朝焼彩茜色 2018-03-02 23:30:40
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