親愛なる弦
朝焼彩茜色

弦の張りの上を歩いていた
打楽器の膜の上でトランポリンをするかのように

耳に住んでいた心が旅から戻ってきた
弦の張りでビンタされたみたいに
目が醒めたよ
いつでも
裏切らないね 音楽っていう芸術は
死と背中合わせだったかもしれない
産みの魂と育ての守護神と7割海の如意的な環境に
感謝するよ

ああそうか 心は海に旅に行っていたんだな
弾き飛ぶ海飛沫と弦の張り飛沫

まるで地球を動かしてるみたいな轟音の雫をエナジーに糧に
弾いている

私は陸に居座りながら精神を続けられているのは
音楽っていう命の声のおかげだよ

ありがとうと息を吹きかける管の中も
海の中のトンネル

目が醒めたよ
ありがとう


自由詩 親愛なる弦 Copyright 朝焼彩茜色 2018-02-28 22:29:08
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