ララバイバイ
ミナト 螢

季節の変わり目に痛む傷は
誰かがそっと舐めてくれたら良い
願い事をぶら下げた耳たぶの
真っ赤な祈りが少し恥ずかしい

ララバイバイ君の鼻歌と
さよならの印は胸の中に
抱え込んできた想いはきっと
一人では運べなかったと思う

冬の枯れた枝のように折れて
白い包帯が解けるまで待つ
やがて降り注ぐ太陽の光
透明になる前に伝えたい

ララバイバイ眠るみたいにずっと
君の横顔を眺められる場所
永遠という名前を付けても
振り返る度に小さくなってく


自由詩 ララバイバイ Copyright ミナト 螢 2018-02-27 22:12:08
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