クジラの骨にのって
吉岡ペペロ

少年の勇気は無知と純のどちらだろ

まるで数万羽の鳥の群れが

クジラの骨でできたイカダにのって

星よりは遅く風よりは速く

目まぐるしく黒波を立てて旅にでる


教会の時計が音楽を奏でる

ちいさな花屋が花を並べる

目を閉じて光から身を守る

悲しむなって言い聞かせて

形が現れるのを待っている


少年の勇気は無知と純のどちらだろ

まるで数万羽の鳥の群れが

クジラの骨でできたイカダにのって

星よりは遅く風よりは速く

目まぐるしく黒波を立てて旅にでる






自由詩 クジラの骨にのって Copyright 吉岡ペペロ 2018-02-18 01:15:01
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