夜へはこぶ
唐草フウ

( 通過します 流れます )

月の音
しずかに
越えて
角から変わってゆく
白が舞って
瞳が生まれる 
  また生まれかわって
チャームがふりかえったり

いまの形
どんな温度
茂った
森をとじて
飲みこむ
時をはきだして
 午後のこと
 おしえて
 うしろのボタンの位置みたいに
こすれた
あしの窓辺で

かげがつんざく

 しらない
 しっていて
てんめつ
すぐそこ
ピンクとブルーの
待ち針たち
また出会える
  出会う
止まれば
きまぐれに

噴霧する
名残惜しそうに
交叉する
閉めたチョコの中
















自由詩 夜へはこぶ Copyright 唐草フウ 2018-02-01 14:09:21
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