結論付けた
間村長

クロワッサンが食べられなかった朝
のけ者にされたのには訳があった
枯れススキが墓地の北には生えていた
神社の狛犬が暗闇であくびする
徐々に明るくなって行く周囲
船場跡に居た我々二人は
オレンジ色の太陽が次第に
出て来るのを待ち受ける
六時間ほど前の初詣を
思い出しながら私の意識は
クロワッサンだけに埋め尽くされる
早朝のクロワッサンが
三日月に見えて来る
二重飛びをする少女の精神にも
見えて来て
のけ者(疎外)と言う状況の原因(訳)は
墓地や枯れススキや狛犬の欠伸にあるのではなくて
私(ガイスト)と言うセルフが
作り出した幻想にあるのであろうと
結論付けた


自由詩 結論付けた Copyright 間村長 2018-01-10 08:40:46
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