ピストルの音
深水遊脚



走り終え仲間のタオルに包まれてカメラから解き放たれる息


疾走の速度繰り上げスタートのピストルの音聞くも緩めず


無事タスキ渡したあとに受け取った走者の肩をポンとたたいた


一か零ではない走り焼き付ける忘れ去られたあとも私は


給水のゼッケンつけて並走しほんの一瞬だけ笑い合う


短歌 ピストルの音 Copyright 深水遊脚 2018-01-03 20:08:11
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