林檎スパンコール
田中修子
うんと はやおきをしてつまみながら朝ごはんをつくるきみのお弁当をつくるおくりだしてなんだか眠くってちょっと横になる。
お昼ごはんはあまりをいいかげんにたべるコーヒーは一杯だけよ わたしのおひるごはん もうちょっと豪勢にしてもよくないかしら。
お洗濯をする掃除機をかけるアイロンもかける このあたりでクタクタッ クタクタッ。
本を読むお話しを書きたいなぁと思う ちょぴっと詩を書くこれでまあとりあえずヨシかなぁ。
夕ご飯をつくろう買い出しに行こう あしたの朝ごはんとお弁当とわたしの豪勢なお昼ご飯のぶんもチクッとあたまをひねるんだ。
(ちゃんとしたパン屋さんでちょっといいパン買っちゃった)
おかえりなさい お風呂にするごはんにするわたしにする なんちゃってね。
詩を書いたよ 読んでみるね きょうも元気だったよ。
おやすみなさい。おはよう。うーんねむいなぁ。
さいきんすこし慣れてきて 朝ごはんに林檎を剝いたのが出せるようになった。
きたるべき冬をかじるみたいにカシリカシリ においたつ香気は甘酸っぱくてなんだか部屋じゅうに 赤と金色のスパンコールが散らばったみたいにシャリンシャリン。