もしも あのとき そしたら きっと
夏目 碧

その感情は後悔
「今までありがとう」
君は優しく微笑んだ

僕だけが泣いていた
「大丈夫だよ」
君は優しく微笑んだ

別れを告げたのは僕なのに
君は優しく微笑んで家を出た
その腕を掴むのは
愛ではないと思っていたから

僕が泣いていた
扉の外で
君は泣いていた

もしも あのとき でも やっぱり

抱きしめたいと思う気持ちが
愛なんだと知ったのは
君が居なくなったから


自由詩 もしも あのとき そしたら きっと Copyright 夏目 碧 2017-11-13 02:55:03縦
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