アダムとイヴの王国
梅昆布茶



全てのアダムとイヴの為に世界は存在する

大概の統治者は傀儡で病気だが
気楽に生きることもできる

花の好きなきみは
禁断の林檎の花を摘み取ったかもしれないけれど

それは時効を経ていまきみは隔離病棟にいる

全てのアダムとイヴの為に世界は存在する

すべての病におかされたきみは
さらにぼくに犯されてしまうのだろうと

ちょっとかなしいふりをしたぼくは
海のかぜを確かめるべくそとにでてみようとおもっているのだが



自由詩 アダムとイヴの王国 Copyright 梅昆布茶 2017-10-07 19:39:11
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