おわり
秋葉竹

甘ったるい
紙のほんたち
つみかさねられたその重みは
とてもへたなうたを
耳のおくから とおざける

つきとおす嘘は
宵闇にながれだし
もうとまらないなみだのあととなる

おぼれてしまった
おぼえたてのうたごえが
星にとどかなくても

ひがしから ものしずかな
星もうたうころに
この夏のおわりがくる
月もねむれないよるに


自由詩 おわり Copyright 秋葉竹 2017-09-25 22:27:13
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