粥(かゆ)
間村長

粥をすすって居たら
出血して焦った
夢の中で君がほほ笑む
アルコールが
夜明けに零れたようだ
五月は眩しい
意志が優先され
寺山の季節が来た
ルビーギリスとむつみ合う事も忘れて
遺影を眺めた
異国の地で客死したくは無くて
自分のランドを確保する
リザード(蜥蜴)は今日も
岩を登りスニーカーの中に隠れる

すすった粥は捨てられた
ある種の示唆と共に
出血も忘れられた
守備を鍛えなけらばならないと
思った


自由詩 粥(かゆ) Copyright 間村長 2017-08-19 17:00:21
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