うそと歯車
はるな


ついた嘘にみあうだけの歯車が
回転数をあげてじるじるまわっている
夜はいつまでも濡れたままだ

世界がやさしいのに慣れてしまって
ベランダに石をならべる
それはわたしのものにならないし
わたしも何のものにもならない
ついた嘘にみあうだけの歯車が
回転数をあげてまわっている



自由詩 うそと歯車 Copyright はるな 2017-06-15 03:40:16
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