前田ふむふむ



雨が降っている
間断なく

なぜ 雨を物悲しく感じるのだろう

たとえば 勢い良く降る驟雨は 元気で精悍ささえ感じる
まっすぐで 常に潔い

でも 夜になり 家のなかで ひとりでいるとき
雨は
無機質で 均等な間隔をおき 弱く屋根を打つ

わたしの心臓の音だ




自由詩Copyright 前田ふむふむ 2017-05-27 20:05:32縦
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