水辺の魂
そらの珊瑚

うすい影がゆれている

くちばしで
虫をついばむのだけど
やわらかな影であるから
獲物はするりと逃げてしまう
 
命でなくなったものは
もう命には触れることができない

それでも
巣に残してきたヒナに
なにか食べさせなければ
そんなおもいだけが
残像になってたたずんでいる




自由詩 水辺の魂 Copyright そらの珊瑚 2017-05-20 11:53:36縦
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