Life
梅昆布茶

休日のぎょうざ割引き75円
つい貧乏性で買ってしまった
詩にしがみついた死神と言われたくないが

売れないホステスに肩入れするみたいに

研修中の保険屋さんになった50過ぎの彼女がちょっとだけ心配だ
たいして先もないのだけれど
どっちが痛んでも老老介護なんです。ご苦労さま

部族あるいは血縁と離脱したい僕はでも
社会の中のちいさな計算機になっている

僕のインジケーターは空虚に向かって奈落への
斜角を嬉しげに示すやさしいガイダンスなのだ

魔法と闇が混在して心を揺さぶりカモメはその飛跡を
粗雑で末端だけ緻密できまぐれな資本主義を嘲笑って描く

できレースでもいいんじゃんか
画にかいたような幸せを誰も掴んでいないから絵になるんだが

まいにち僕はは夢から醒めたばかりの朝を抽出する

柔軟と従順は似ていて非なるものかとも
想像と創造は別々の出来事でもないみたいだし

ただ今朝の薔薇の花束を誰に送ろうか
ちいさな心の変革を貯めて行こうとおもう

それが拙い詩にでもなれば
いちばん良いのだけれど

















自由詩 Life Copyright 梅昆布茶 2017-05-04 08:45:18
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