日曜日の詩
梅昆布茶
詩よりも素敵な端正な言葉を
音律にのせて
たとえばジャニスは疎外をブルースにして
もうひとりのジャニスはこころの陰影をうたにする
ジムはロックの神になり
もうひとりのジムは瓶のなかの時間を詞につづる
英国のブライアンはプールで溺死したけれども
愛する米国のウイルソンはちょっと
Keyの狂ったカリフォルニアをコーラスにのせて
生きる実験を続けているみたいだ
塒をもたない小鳥のようにはもう生きられないのでしょう
神秘なんて何もないはずの日常が今日もはじまるのです
記憶のなかの田園は小暗い森と焼け付く陽射しと永遠が混在する
特別な場所ではないのかと何時も思っている訳なのだが
Here There And Everywhere
きっといつでもどこにでも居るはずなんだが
誰にもつかまらない風のようにそれはあるのだろう
自分のなかのかわらないものは
生き続けることだけなのだとおもいあたる
いつものようにこの街並みの喧騒に触れて
じぶんの陰影に変換してスケッチしてゆく
また幸福の研究に没頭できる日々にもどってゆく
テーブルの上の地球と目配せをかわして
なぜ自分がここにいるのか
考えはじめる
そして人生のより良い配合を突き止めようと
俄かに探偵にもなってみたりするのだ
自由詩
日曜日の詩
Copyright
梅昆布茶
2017-04-09 21:14:49