夜
梅昆布茶
夜は絶え間なくやって来るこころの襞に
おとことおんなは何時もばらばらで
それは覚束ない幼児のあゆみのようで
ときに滑稽を誘うものかもしれない
きのうの残骸からきょうが算出されるわけでもない
僕の毎日はレシートを発行してくれないから詩を書いてみる
風呂のコントローラーの基盤が狂っている
生活のKeyがちょっと揺るぐ
世界の操縦者はいない
コントロールするのは自分なのだけれども
歌舞伎町雑居ビルの
狭い階段で寝込んでいた
不安定酔っ払い女子
フェロモンの足りない妻をゴミ箱に入れると
怨念をふりはらった憑き物のように軽々と飛び去ってゆくさ
自由詩
夜
Copyright
梅昆布茶
2017-03-21 01:28:57