烈光
黒髪

灯籠のつくように世界の意味は反転する
昼と夜とについてくる残酷な時刻たち
君らには心がないんだね
それなのになぜ世界を統べるの

吐く息に祈りを込めた
吸う息に唇を震わせた
先へと思いを投げて

空がひび割れてその向こうが見えた
裂け目をまたぎ僕自身の妄想と現実は手を結んだ
僕は空へ叫んだ

僕は疑ったり信じたりした
壊れたものをつなぎなおすのが神の手だ
手のひらを返されて
必死でこの世にしがみついたよ


自由詩 烈光 Copyright 黒髪 2017-03-17 23:35:56
notebook Home 戻る