青い鳥の飛来
るるりら


聡明な目が おきゃんに くすりと笑ってる
黒板の端から端へと 飛び回るプリマドンナ
人差し指のプロジェクタースイッチが効かないときの
パソコンに急ぐ あのお方のご様子は マドンナなの

羽根ペンのように ひらりと
しゃがんで またひらりと 浮き上がるみたいに お話をされるの

見えるということの水晶体が 掻き曇る様子や
見えていない事実にも 希望があるという方法論は
鳥のように尊く遠くをみつめながらも 
隣に寄り添ってくださるの

羽根のペンの空洞に蓄えられた かつてのインクのような
高い高い場所から見下した言葉は
生かそうとしていない

見えない未来と 見えたようなきがしている過去のはざまで
効き手ばかりが肩こりを起こす閉鎖的な被害妄想に
苛まれた片翼の論理では 飛べない空がある 
だって ほら 清くあの方を想うと
隣に希望が 小鳥のように飛んできたわ

しあわせは あるいてこなくてね ふわりと飛んできたわ
きのうと あしたの ほんのわずかな場所の小枝で
ことりが 
このこころにむかって 囁いているわ
 


自由詩 青い鳥の飛来 Copyright るるりら 2017-03-04 00:50:18縦
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