Mrアムステルダム
虹村 凌

頭の中で囁く声は


拳銃不法所持で学生二人が捕まった


「死ねよ。」「死んじまえ。」
囁く声が聞こえるが
今は死にたくない


拳銃が目の前にあったら
余興程度のノリで引き金を引きそうだ

ハンマーを立てろ



死にたくない
死にたくないが死ぬかも知れない

殺される事なんざ期待しちゃいねぇよ



てめぇの事を悲観する奴ぁ大嫌いだ
それを見て一緒に泣くような奴も嫌いだ

認めさせろ
それが全てだ
チカラをつけろ
そして気に喰わない奴を蹴散らせ
それが出来ないならその状況に甘んじろ

みんなが一等賞?冗談も休み休み言えってんだ
一等は一人しかいねぇから一等なんだぜ

世界でひとつだけの花?
そこら辺に咲いてたって意味が無ぇんだよ
みんなが見える丘の上の
一等 陽が当たる場所にいなきゃ意味なんか無ぇぜ

クソみてぇな 世の中だ


それなのに死にたくないのは何でだろうな


自由詩 Mrアムステルダム Copyright 虹村 凌 2005-03-07 15:22:04
notebook Home 戻る  過去 未来
この文書は以下の文書グループに登録されています。
「うにいくら丼」