亀たち
はるな



亀はよなか
光っていた

声が
それを
すべるように引き去ると
亀たちは安心して眠った

毎夜順番に ひかる亀たちを
うつしながら水は
さびしさも 涙も
持っていなかった
だから水は水いっぱいに光をひからせていた



自由詩 亀たち Copyright はるな 2016-12-19 23:30:30
notebook Home 戻る