生命の木
チアーヌ

もう子供じゃないから
無心にがんばるなんて
できない
ピアノも
何時間弾いたって
大して上手くならないことを
知ってしまったから
弾かない
誰かを
愛すれば愛するほど
虚しくなるから
愛さない
身も蓋もなく言っちゃえば
生きてる意味なんかないんだよ
でもね
お天気の良い日は
暖かい午後の公園で
そよ風に吹かれながら
お弁当を食べよう
夕暮れになったら
そっと大きな木の下へ行き
寄りかかって座り
日の沈むのを見よう
わたしは
これからも
生きていたい



自由詩 生命の木 Copyright チアーヌ 2005-03-04 16:43:20
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