再会
Lucy

冷ややかで
静か
ただの一夜で
世界を無色にしてしまう

寄り添って
何も言わない
いつもそう
あなたはそこに居る

人生の半分以上の時を
あなたと過ごしてきた
なのに
熱病に浮かされるように
幻を追う日々があり
もう二度と会えないのかと
思わせたから
再会が
懐かしい物語のようで

咲き乱れる花に
魅せられた日々が
輝きながら
遠退いて

虚しく過酷な
あなたとの日々が
肌に馴染んでいると気づく

もうずっとあなたに抱かれ
沈黙したまま
生きていこうかと思う

窓辺にひとひら
覗きこむように
頷いて
いつも通りの
再会







自由詩 再会 Copyright Lucy 2016-11-04 11:06:40
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