歩けや歩け
ただのみきや

ハトが二羽歩いている
なにもない場所で
なにか啄みながら
啄まずにはいられない
生きるために
地べたを歩きまわらずにいられない


うまく歩きまわるには
首をふり続けずにはいられない
ヨコに?
もちろんタテに
世の中を
このなりゆきを
自分を 他人を
すべて肯定いたします
(本当はなんにも考えちゃいない)


ハイハイ へえそう ウンウン
なるほど フムフム そのとおり


平和の象徴
おバカの象徴


翼を持っていることを
まるで忘れているかのように
足元ばかり気にしながら
首をふりふり
歩くわ歩くわ


そうさ食わずにはいられない
生きるために
地べたを歩きまわらずにいられない
ペンとノートを放って
翼はあたまの奥へうまく畳んで
(少々はみ出し気味だけど)


♪ピンポーン 
♪ピンポーン
コンニチハ トツゼンスイマセン 
――タダイマトクベツワリビキデス
――デハマタヨロシクオネガイイタシマス


平和だね
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あたま下げ下げ
歩けや歩け




              《歩けや歩け:2016年11月2日》










自由詩 歩けや歩け Copyright ただのみきや 2016-11-02 21:01:04縦
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