退官
吉岡孝次

きみに
僕の、人生で最後の遅刻をプレゼントしたかったんだ。

いつも最前列で受講していた、その
小さなレンズ越しにきらめく冴えきった野心に。

その、危うい透度に。


自由詩 退官 Copyright 吉岡孝次 2005-03-02 22:07:12
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