秋の日の散歩
Lucy

濃い青空に
舞う枯れ葉

陽光
影をよぎって
歩いて行くのは
今日の私

それを
懐かしむ未来の私の
ここは思い出の中
と思えば
宝石のようにキラキラ
まぶしい

今日という日の



自転車の少年
知らない飼い猫

収穫のおわった菜園
どこかの家の草だらけの庭
雑木林の枝越しに
真横から射してくる夕日
公園の柵に寄り添って揺れる
最後のつるばら

なんのへんてつもない
街角が
泣きたくなるほど美しい





自由詩 秋の日の散歩 Copyright Lucy 2016-10-19 16:10:41縦
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