ほとり
そらの珊瑚

手にしていたのは
小さなひしゃく

星が消えた途方もない夜は
蛍を連れて

そしてたどりつく水源の
ほとりは

どこへつながっているのか
どこへもつながっていないのか

汲み上げた液体、おそらく水を飲み干し
朝が来るのを待って

そして詩を紡ぐ
このほとりで


自由詩 ほとり Copyright そらの珊瑚 2016-09-19 09:02:46縦
notebook Home 戻る