わたしの神様(いてもいなくても)
葉月 祐

もしタイミングの神様が
いるのだとしたら
あなたはとても
周りを見ている人

いないのだとしたら
わたしの周りにいる人が
周りをしっかり見ている人
なんだろうね


もしもあの時、
そんな運命の分かれ道は
振り返ってみるとたくさんあった

過去に選んだ道に全く後悔は無い
そう言えば嘘になる
だけどそれでも いつも
その時々の最善を尽くしてきた

そうして今 この場所にいる

タイミングの神様は
多分いつもわたしの周りにいる
すべての人達で
神様なんて特別な何かじゃない

周りを見渡せる優しさで
わたしの選択肢を広げてくれた
そんな人達が周りにいたから
こうして今 笑ったり泣いたりできる


いつも どの瞬間にも
無数の道があった
悩んで選ばなかった選択肢もあった
その結果離れる事になった人もいた

タイミングが
目に見えて手に触れるものだったなら
わたしはきっとそれに依存していたし
今 ここにはいなかっただろう


自分で選んだ道の先には
『詩』という選択肢があった
これは とても厳しい道のり
誰かがわたしを笑ったとしても
そこに後悔は無い


どんな神様が いてもいなくても
どこまで続くかわからない
この道を進むという
生まれたてのロウソクの火の様な
まだ青い 決意

そんな気持ちが ここにある
ここはわたしが選んできた
最善の道の最先端
ここには神様は きっといない

誰かの足跡が残るこの道を
追って わたしを残していくという
青く幼い わたしの決意
もう誰のせいにもしないよ
何のせいにも しないから





自由詩 わたしの神様(いてもいなくても) Copyright 葉月 祐 2016-09-11 02:11:31
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