HOPE
虹村 凌

ブラウン管の向こう側で
怒り狂った朝鮮人兵士が
日帝を嬲り殺した
血まみれのその銃剣で
何時か俺も刺されるんだろうか


昇り行く朝陽を眺めながら
希望なんて名前の煙草を吸う
一等素敵な 朝の過ごし方


夢なんてモンは
若いウチにしか抱えてられないらしい
社会って処にでると 
ただ邪魔なだけなんだってさぁ!

上司達は夢を捨てろ捨てろと言うが俺は嫌なのさ

そんな事を言っても
認めてすら貰えないのが
社会ってヤツらしいんだよ
朝陽を眺めながら 
希望なんて名前の煙草を吸う余裕も
無くしちゃうのでしょうか?


換気扇は一晩中回っているけれど
地球の換気は出来ないみたいだ
そんなエネルギィがあるのだったら
夢を輩出してくれれば 
良いのにね

天国へのパスポートがあっても
俺には神様に送る賄賂が無い
だから!
俺の右手には何もない


ポケットの中には
希望が ひとつ


自由詩 HOPE Copyright 虹村 凌 2005-02-27 22:21:12
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「うにいくら丼」