センコウ(ゴル投稿)
高橋良幸

細く立ち上がる
灰に埋もれて
私は燃えていた

立脚という言葉が
これほど似合う場所があるだろうか
先人の燃え尽きた場所に、
亡骸に支えられて立っていた

例えば砂浜に埋めた足のように
私がわかるのは皮膚の受け取るざらざらと
見渡す砂浜のなだらかさだ
地層学的なもの
先んじていたもの
潜れない私には思い描くしかないものだ

私は確かに燃えているだろうか
日々を煙に巻いているだけだろうか
燃えさしは確かに林立している(ように見える)
頭に火がつくのはどんな事象によってだろうか
閃くような言葉
それとも
灰を残す本分を
思い出した時だろうか


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即興ゴルコンダ(仮) http://golconda.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=5408228#11689907 投稿


自由詩 センコウ(ゴル投稿) Copyright 高橋良幸 2016-07-15 20:42:27
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