トランポリン
田中修子

いたく、つらく、寒くてまっくらなほど

わたしのことば跳ねあがる

深く沈みこまれて溺れていくそのときに

ばねが跳ね返ってきてわたしをひっぱたく

さあ飛んできや

なら、思い切り空に近く、風に笑い

いつか、トランポリンが壊れて緩み

地に叩きつけられぺしゃんこになるとき

いちばん、地から遠く、天辺。


自由詩 トランポリン Copyright 田中修子 2016-07-04 21:33:45縦
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