きっと手を動かしたり脳細胞を殺したりするほどの対価は得られない
ピッピ

(ひとこともしゃべっていない)この歌集にわたしの歌ははいっていない

デミグラスソース一滴一滴と逆さに振った瓶の底から

腹ぺこだ。でも間違えたしゃっくりが空いた空いたと鳴り止まなくて


ハチ公のいる渋谷駅わたしだけいない渋谷の駅のハチ公


遠回りだって気付いたでも君と月とが着いてくるものだから


50円切手を貼って50円ぶんのなにかをもらうみたいな


塊の肉をどうしてそのまんま凍らせちゃうの山盛りステーキ


ただ自由って知りたいために30文字32文字の歌をうたうの



短歌 きっと手を動かしたり脳細胞を殺したりするほどの対価は得られない Copyright ピッピ 2016-06-14 07:27:59
notebook Home 戻る  過去 未来